すぐに対策がひつようかも!花粉症とがんの意外な共通点

アレルギーとがんの間の意外な共通点

アレルギーとがんの関係

『花粉症とがん』
一見何の関係も無さそうに見える両者ですが、どちらも日本人の約2人に1人が罹患する可能性があると言われています。これは“たまたま偶然”の数字でしょうか?

 

実は“花粉症になる人”と“がんになる人”にはカラダの中にある共通点が有るのです。
普段、花粉症の症状を抗ヒスタミン薬で抑えている人も本格的な体質改善に取り組んだ方がいいかもですよ!!

 

“花粉症になる人”と“がんになる人”は獲得免疫のバランスが崩れている

免疫細胞とアレルギーの関係の中で説明したように、花粉症を始めとしたアレルギー体質の方は獲得免疫であるTh1細胞とTh2細胞のバランスが崩れています。

th1とth2のバランス図

 

簡単なおさらいになりますが、アレルギー反応は花粉などのアレルゲンが体内に入ってきた際に、抗体を作り出すB細胞の働きを促進するTh2細胞が多すぎることが原因でした。アレルギーの話をする際に注目されるのが『Th2細胞の数の多さ』ですが、Th1細胞が少ないことは体になんの影響もないのでしょうか?

 

Th1細胞が少ないとがんになりやすい!?

免疫細胞とアレルギーの関係の中でTh1細胞とTh2細胞の働きを説明しましたが、実はTh1細胞にはもう一つ重要な働きがあります。

体内に発生した異常細胞を直接攻撃するキラーT細胞の活性化

Th2細胞は侵入した病原菌を攻撃するための抗体を作成するB細胞を活性化し、Th1細胞は病原菌によって異常が起きた細胞を攻撃するためのキラーT細胞を活性化させることで、我々のカラダが病気になるのを防いでくれています。

 

ちなみに“がん”とは

体を構成する細胞内に異常が起こり、体が必要としていないのに細胞が分裂を続けて増殖し、発生した臓器やその周囲の臓器に障害を与える病気です。
つまり“がんの始まり”は病原菌などの侵入ではなく、体内の細胞に異常が起きることに起因しています。その為、本来はTh1細胞によって活性化されたキラーT細胞が異常細胞を攻撃し自然死に導いてくれるのですが、免疫バランスが崩れTh1細胞数が少ないと異常細胞が生き残ってしまうことがあるのです。生き残った異常細胞は10〜20年という長い時間をかけて腫瘍へと変わっていきます。

 

 

花粉症とがんはコインの表裏のような関係

これまでの説明で分かるように、花粉症とがんは共に『Th1細胞・Th2細胞からなる獲得免疫のバランスが崩れていること』に強く関係しています。言い換えれば、免疫バランスが崩れた状態を表から見ると『花粉症になりやすい体質』であると共に、裏から見れば『がんになりやすい体質』だと言うことも出来ます。

もちろん、現在花粉症の人は将来必ずがんになるということはありません。

 

花粉症などのアレルギーの症状は“将来起こるかも知れないがんに対しての危険”を警告してくれているのかもしれませんね。いずれにせよ、何らかのアレルギーを持っている人は「症状が起きた時に抑える」といった対処療法だけでなく、アレルギー体質の改善を図る必要があります。

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