抗アレルギー作用と抗ヒスタミン作用|意外と知らない2つの違い

あなたはちゃんと理解してる?
抗アレルギー作用と抗ヒスタミン作用の違いは?

 

レルギー症状を軽減させる薬として抗ヒスタミン薬が手放せない!という方は少なくありません。でもアナタに本当に必要なのは抗ヒスタミン作用でしょうか?

 

『抗ヒスタミン薬と抗アレルギー薬って一緒じゃないの?』
と思ったアナタは要注意!!

 

抗ヒスタミン作用と抗アレルギー作用は明確に違う点があり、それにより服用するべきタイミングも違います。その点を理解せずに服用すると『薬を飲んでるのに全然効かない』であったり『必要がない時に飲み続けて完全にお金の無駄』なんてことが起きてしまいます。アレルギーの辛い症状の改善の為には正しい知識を持つことも重要です。

この違いがかなり重要!
抗アレルギー作用と抗ヒスタミン作用の違いは“タイミング”

アレルギー発生の仕組み

この2つの違いを知るためには、まずアレルギー症状が起きる仕組みを知る必要があります。そこでまずはアレルギー症状が発生するまでの3段階を確認しましょう。

1.吸収したアレルゲンが脂肪細胞に作用
2.アレルゲンの刺激を受けた脂肪細胞からヒスタミンが発生(下図point1)
3.ヒスタミンが受容体と結合し、アレルギー症状が発症!(下図point2)

アレルギー発生の仕組み 図解

抗アレルギー作用とは

抗アレルギー薬の効果は『アレルゲンの影響を受けた細胞からヒスタミン“など”の伝達物質が放出されるのを防ぐこと』(上図Point1)です。言い換えれば、アレルギーの初期反応である細胞からアレルギー物質が出るのを防ぐのが抗アレルギー作用です。

「ヒスタミン“など”」と記載しましたが、アレルギーを起こす物質はヒスタミンだけではなくロイコトリエンなどが挙げられます。抗アレルギー薬にはヒスタミンだけでなく他のアレルギー物質の放出を防ぐ効果があります。

 

抗ヒスタミン作用とは

抗ヒスタミン薬の効果は『細胞から放出されたヒスタミンが受容体と結合するのを防ぐこと』(上図Point2)です。言い換えれば、出てしまったアレルギー物質を無効化する働きが抗ヒスタミン作用だといえます。

 

 

無駄な使い方していない?
抗アレルギー薬と抗ヒスタミン薬は使い分けが重要

 

以上の説明から分かるように、抗アレルギー作用と抗ヒスタミン作用ではアレルギー症状に対してアプローチするタイミングが異なります。「どちらが優れている」といった議論には意味がなく、それぞれの特性を考えた“使い分け”が重要です。

  • 抗アレルギー薬 → アレルギー症状の予防として使用
  • 抗ヒスタミン薬 → アレルギー症状が起きた時の対処法として使用

 

【抗アレルギー薬・抗ヒスタミン薬の間違った使い方例】

  • アレルギー症状が発症している時に抗アレルギー薬を服用

    抗アレルギー薬はその効果が出るまでに2週間程かかるため“今すぐ”症状を改善したい場合は抗ヒスタミン薬を服用しましょう。

  • アレルギー症状の予防の為に抗ヒスタミン薬を服用

    抗ヒスタミン薬は細胞から放出されたヒスタミンに対して作用するので、症状がでていない段階での服用には効果はない。

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